ワクチンとは病原体から作られた抗原を前もって投与しておき，病原体の感染による病気に対して，身体が先んじて免疫体勢を整えるようにするものである．
これまでのワクチンは，病原体の構造物，多くはタンパクを抗原にすることで免疫を惹起してきた．病原体が生きたままの弱毒生ワクチン，病原体が死んでいるが，ほとんどそのままの構造が残るのが昔からの製法で作られる不活化ワクチンである．最近は病原体の構造物の一部を遺伝子工学を用いて作るタンパク質ワクチンやペプチドワクチン，ウイルス様粒子ワクチンがある．ここまでは，基本的にウイルス構造の抗原性を持つ部分（タンパクやペプチド）を注射して免疫を賦活する．昔ながらの方法あるいはその変法である．（
ワクチンとコロナウイルス など １）
そんな中，世界中の製薬会社がワクチン製造で競争する中，真っ先に世界規模での生産を立ち上げたのは，人体にRNAやDNAを打ち込むワクチンであった．RNAやDNAからタンパクを体内で製造させ，抗原として認識させるものである．しかし，これはRNAやDNAの遺伝子配列が
体細胞や生殖細胞に組み込まれる可能性が危惧され，実際その後，
細胞内のDNAに組み込まれることが明らかになった．
これまでのパンデミックとワクチン接種を振り返ると，さらに様々な事が見える．
ワクチンを接種させるために，ワクチン発売前からあったアビガンは日本で認可される事はなかった．ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンは徹底的に貶められ，害の多い薬剤でコロナ肺炎には効かないと喧伝されてきたが，今では，その両方共，効果があることが分かっている．
発売されたCovid-19ワクチンを複数回接種すると返って，感染しやすかったり，死亡率が上がるのではないかという
データが出始めたのは，2021年6月であった．しかし，
ワクチンに対する否定的な情報は多くの場合覆い隠されてきた．
新型コロナワクチンの接種は，
本人の意思による，とされていたが，日本国内でも強いワクチン接種圧力が生じていた．
新型コロナワクチンの接種により，抗体価が上昇することが示され，国民の多くは効果があると考えた．ワクチンを接種しない個人は，頭が悪い，低学歴，などと言われた．
一方で，ワクチンの接種で抗体が産生されても，感染防御に役立たないことがあることも示された．
ADE Antibody-Dependent Enhancement 抗体依存性増強という．
また，
情報操作が為されていることも目立つようになった．
これらの流れは，人々にmRNAワクチンを接種させるためであると考えられる．
しかし，mRNAワクチンの接種は，現在多くの問題点を露呈している．
まず，人々が，ワクチン＝感染防御に役立つもの，と盲目的に信じていることが問題であり，多少科学的，医学的知識がある人々が，これを強く信じ，「ワクチンを接種しない人は，馬鹿，頭が悪い，低学歴，付き合いたくない．」などの発言をする人がいた．
優れたワクチンとは，一度の抗原提示で，長期間（終生）獲得免疫をえられるもので，かつその疾患に感染するよりも遙かに小さな害しか生じないものである．学歴による今回のワクチン接種の状態を調査した結果では，ワクチンを打ちやすいのは，大学卒業，修士課程終了レベルであり，大学院博士課程修了レベルの教育を受けた者が最もワクチン接種が少なかった．
深い知識なく，調べる事なく，既存の知識で，ワクチン＝感染防御，と短絡的に判断，盲信した人が，ワクチン接種に積極的で，他の人々に対する接種の圧力を強く示していたようである．
よく考えて欲しい．
何度も同じワクチンを接種しても身体に悪くないのだろうか，と．
mRNAとは，身体に注射して悪さをしないのだろうか，と．
そもそもmRNAとは，何であるか，生物額においてどのような意味を持つものであるのか，コロナワクチンを推奨する人は分かっているのか？
そして，総合的な免疫の事を人間は理解できているのか？
コロナウイルスのワクチンはこれまで安全に機能するものが，作られていなかった．
理由は，コロナウイルスの抗原であるスパイクタンパクが毒であるから．
だから，どのような仕組みのコロナウイルスワクチンも，スパイクタンパクを抗原として作用させる以上，害があり，血管障害や心臓の障害を生じさせる可能性が高い．
それなのに，突然，はじめて作ったmRNAのコロナワクチンが安全で効果的であるとは，どういう理由によるのか？ 安全ではないのである．ウソだったのである．
mRNAワクチン自体は安全なワクチンとなり得るのか．
mRNAワクチンは，ウリジン残基がN1-メチルシュードウリジン残基に置換されている．この置換により，RNAの翻訳効率が10倍から数十倍に増加（タンパクを沢山作る）し，高い自然免疫回避能力により核酸分解酵素に分解されにくくなる．
だから，抗原タンパクは観戦時より大量に作られ，且つ，長く作られ続ける．
身体の遺伝子にこの配列が組み込まれると，正常な遺伝子を壊したり，発がんの切っ掛けになる上，抗原タンパク質の産生が生涯続く可能性がある．そうなると，慢性的に抗原に暴露され続ける．
何度もワクチンを接種したり，抗原の体内産生が続くことは身体にとって非常に悪い．
慢性持続性抗原刺激により，IgG4が産生されるようになり，免疫機能が壊れることになる．以下の動画に示されていることはウソではない．
The unique properties of IgG4 and its roles in health and disease
https://www.nature.com/articles/s41577-023-00871-z#Sec17
を翻訳した
IgG4 のユニークな特性と健康と病気におけるその役割 のサイトに以下の事が書かれている．
IgG4 は、抗体依存性免疫エフェクター応答を活性化することがほとんどできない．
IgG4 の抗炎症性は進行中の免疫応答の抑制に関連する．
IgG4 のこれらの特性は、免疫応答に対して，あるいは IgG4 の標的タンパク質に対して遮断効果をもたらす
IgG4は、腫瘍抗原への結合について他の抗体（サブ）クラスと競合し、その抗炎症特性により、抗腫瘍免疫応答の誘導をブロックする．
また，世界各国で行われている研究をご紹介しています- の
IgG4関連疾患の危険因子としてのCOVID-19 mRNAワクチン には以下のように，記載されている．
前回（mRNAワクチンの反復接種はSARS-CoV-2の免疫回避を促進する〈2023/10/03掲載〉）述べましたように、
頻回のワクチン接種により免疫グロブリンのIgG4が上昇し、免疫寛容*3 状態が引き起こされる結果、SARS-CoV-2の免疫回避*4 が増強したり、自己免疫疾患や癌が促進される可能性が論じられました。
*4.免疫寛容（immune tolerance）
過去に免疫応答（反応）を起こしたことがあったり、免疫応答を起こす可能性のある特定の抗原に対して、免疫応答を起こさない状態を指す。免疫寛容が成立する背景には、過剰な免疫応答を抑制的に制御しているT細胞（regulatory T cell）が関与している可能性が高く、近年、自己免疫疾患などを対象に免疫寛容を人為的に誘導する治療法の開発が進んでいる。
