コロナウイルスの制御はなかなか難しい状態で,感染制御に成功したと宣伝していた中国で,しかも北京で”
北京で新たに100人の感染者、規制強化 ロックダウン拡大”というニュースである.
”北京で発見されたウイルス株は、中国国内のほかの場所で広まっているウイルス株とは異なると述べた。WHOも、このウイルス株の塩基配列を共有するよう中国に求めている。”とBBCが報じているが,果たして,中国は速やかに,かつ正確なウイルス株の塩基配列を開示してくれるのであろうか.
ロシアでアビガンのジェネリックが使用され始めた事は,先日述べたが,日本でも喜ばしいニュースがある.
アビガン中間体 東大が高効率合成法 収率ほぼ100%
”東京大学の小林修教授、石谷暖郎特任准教授らの研究グループは、ファビピラビル(商品名アビガン)の合成中間体の高効率合成法を開発した。廃棄物をほとんど生じない。中間体の原料の合成法も検討しており、これまでに複数の効率的な手法を見いだしている。ファビピラビルで国際競争力を保つには圧倒的に優位な製造法による国内安定供給体制の確立が求められるとし、現行のバッチ法に代わる連続フロー法の開発にも取り組んでいる。”との報である.
これまでの所,コロナウイルスの蔓延を防ぐことはかなり難しいことが感じられる.
新型コロナ、東京都民の抗体保有率は0.10%=厚生労働省
2020年6月16日(火)ニューズウィーク
これでは,集団免疫によるパンデミック終息までの道のりは遠い.USAやその他,感染者が多数出た地域と異り,日本では,第二波の流行の危険性が高い.日本では,比較的コロナウイルスは性よされていると安閑としていると,いつまでも感染リスクが続き,経済的活動が妨げられる.
私は,治療薬を感染早期に簡単に使えるようにすることが必要であると考えている.
ウイルスの感染とサイトカインストームは別なフェーズで有り,感染が軽症のうちに抗ウイルス治療を始めることが肝要であると考えているが,同じ事を日本臨床ウイルス学会が提言している.
抗ウイルス薬の早期投与効果を早く検証すべき
政府もこの路線で諸処の対策を講じて欲しいと願う.
このリンクは皆に読んで欲しいと考える.