Effectiveness of the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Bivalent Vaccine
コロナウイルス疾患2019(COVID-19)二価ワクチンの有効性
方法 二価COVID-19ワクチンが初めて利用可能になった時期に雇用されていたCleveland Clinicの従業員を対象とした。その後26週間にわたるCOVID-19の累積罹患率を調査した。ワクチン接種による防御(時間依存の共変量として解析)をCox比例ハザード回帰を用いて評価し、支配的な循環系統の経時的変化を時間依存の係数で説明した。解析は、前回のCOVID-19エピソードが発生したパンデミック期、および前回のワクチン接種回数で調整した。
上記論文から
まとめ
51017人のクリーブランド・クリニックの就労年齢の従業員において、BA.4/5系統が優勢であった場合のCOVID-19 2価ワクチンの感染予防効果は29%であり、BQ系統が優勢であった場合の効果は20%であった。XBB系が優勢な場合には有効性は示されなかった。
下は図2(ワクチンの接種回数ごとの累積感染率;クリックで拡大)
ワクチン接種の回数が負いほど感染が多くなっている.

図2. COVID-19ワクチンの接種回数で層別化した被験者のCOVID-19の累積発生率を比較したSimon-Makuchプロット。ゼロ日目は2022年9月12日で、2価ワクチンが従業員に提供され始めた日である。点推定値および95%信頼区間は、見やすくするためにx軸に沿ってジッターで示されている。